社長の独り言 2013/12/3
復興税 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2013/12/03(火) 06:02
復興法人税が予定より1年早い、2013年度末に廃止されることになりそうです。
現時点では正式に決定したわけではありませんが、与党の税制協議会で了承されたということですから、余程のことが無い限りは実行されることになるでしょう。
では、そもそも「復興法人税」って何よ? という話からスタートしましょうか。
何しろスクラップ屋のオッサンが言う話ですから、間違いがあればご愛嬌・・・ということでお願いしますね。
復興法人税と言いますが、正しくは、「復興特別法人税(ふっこうとくべつほうじんぜい)」と言います。
2011年の東日本大震災からの復興施策に必要な財源を確保するために、課されることとなった税金で、復興特別法人税と、復興特別所得税からなります。
この他にも、住民税(地方税)も一時的に増税されています。
全部まとめて、「復興特別税」と呼ばれるものです。
私は、小さいながらも企業経営者には違いありませんので、復興法人税に対して一定の関心を持っていますが、企業の経営や会計に関わっていないなら、「復興特別所得税」や「住民税」のほうが身近なものでしょう。
実は、私も昨年の確定申告時期に、「なんで今年は税金がこんなに高いんだ?」と感じました。
毎年自分で確定申告していますので、税金の変化を肌で感じることが出来ます。
個人に対する税金を、なんとなく源泉徴収(給与天引き)されているだけだと、税金の変化に鈍感になりますよ!
というか、源泉徴収されているだけだと、増税をまったく意識できていないでしょ?
私も長年(?)、源泉徴収されるだけのサラリーマン勤めをしておりましたので、気持ちはわからないでもありません。
でもね、こんなアホな制度(国家としては素晴らしい制度)で、黙って税金を持っていかれるなんて、今の私には耐え難い。
企業としては、本来払わなくても良い税金を払っていた時期もあるような気がします。
うん。「気がします」ということで。
法人関係税に関しては現金で納付しますので、目の前で現金が出て行きます。
自分の給料を最低賃金以下に抑えたり、従業員をクビにするような厳しい状況でも、税金については、紙切れ一枚で大金を持っていかれます。
やむを得ない事とは理解していますが、いつか「倍返し」してやると決めています・・・。
話が逸れました。
復興特別法人税の話でしたね。
復興特別法人税は、2012年度から法人税額に10%上乗せして徴収されています。
2014年度まで3年間実施される予定でしたが、一年早めて今年度で廃止される見込みになっているということです。
早い話、今年はしっかり取られます。
そして、個人の所得税や地方税の特別税は継続されます。
増税は痛いのですが、東日本大震災からの復興のためですから、しょうがないですね~。
・・・なんてことを、私が考えるわけがない。
被災地を元通りに・・・なんて考えを、残念ながら私は持っておりません。
もちろん、道路をはじめとした、必要なインフラ復旧については異議ありませんが、それ以上の支出を伴う復旧については、まったく賛成できかねます。
要するに、今回の被災地は、100年に一回程度は、ほぼ確実に大規模災害に見舞われる地域です。
今回ほどの規模ではないかもしれませんが、定期的に破壊されることがほぼ確実なわけでして、しかも日本で最も人口や産業が少ない地域の一つです。
例えば、「元通りの街に・・・」などというような、感情的なものが入った復興に税金を払うのは勘弁してほしいですし、農林水産いかなる産業が対象であろうと、個人資産形成につながる支出もイヤなのです。
う~ん。キレイな言い方をすれば、「バラマキ反対!」となるのでしょう。
それはそれで間違いではないのですが、もう少し本音の部分を表に出すと、「なぜ東北のクソ田舎に、大金を投じる必要があるのか?」と考えているわけです。
いわゆる、「カドが立つ」表現ですので、あまり皆言いませんが、実は本音ではそんなことを考えている方が多いと思います。
こんなことを書いていますが、自分の置かれた状況を冷静に考えたりもしています。
人間って経済的な余裕があると、他者への思いやりであったり、優しさが前面に出てくるのですが、余裕がないと自分や身の回りのことだけになるんですよね~。
自分が余裕の無い状況だから、トゲのあることを書いているんじゃないか・・・?
そのくらいの自己分析は行っています。
うん。そんなことは無い。精神的にも物質的にも、一定の余裕はある。
でも、東北の復興にまで配慮できるほどの余裕は無い。
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