社長の独り言 2013/11/22
リサイクルって難しい - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2013/11/22(金) 06:26
各種資源のリサイクル事業は、当社の中心的な事業です。
「各種」では、何が何やらわかりませんので、もう少し詳しく申し上げますね。
当社がリサイクルを行っている代表的な資源は、「金属」です。
一口に金属と言っても、鉄、アルミニウム、銅など、多種多様な金属があります。
その中で最も力を入れているのは、「金」、「銀」「パラジウム」、「プラチナ」などの貴金属及び希少金属です。
金、銀、プラチナ・・・などと言うと、最近流行りのアクセサリー買取業者みたいですが、そんな怪しげなことを行っている訳ではありません。
当社では、電子部品の中に含まれた肉眼では見ることが出来ない微量の貴金属であったり、目に見えても「メッキ」という形で微量に含まれた貴金属を対象にリサイクルを行っています。
もちろん、ゴールドやプラチナの装飾品も取り扱いできなくはありません。
平素、はるかに微量な含有物を取り扱っている訳ですから、含有量の多いアクセサリーなどを取り扱うのは、素人同然の連中でも行っている容易いことです。
前置きというか、宣伝が長くなりました。
リサイクル事業に身を置き、それで飯を喰っている者として、各種のリサイクルに関するニュースや情報には非常に興味を持っています。
メシのタネですから、当たり前と言えば当たり前ですが。
今日は、「紙」のリサイクルに関して小ネタを書こうと思います。
紙のリサイクル事業に関しては、弊社の主たる事業ではありません。
ただ、当社は小さいながらも総合的なリサイクル事業を実施しておりますので、少量ながら古紙を取り扱っておりますし、月々わずかな売上も計上しております。
売上がある以上は、それなりに考えなくては・・・。
え~と、私どもの中心的活動地域である、愛知県名古屋市にはちょっと変わった条例があります。
その名も、「名古屋市集団回収における古紙の持去り防止に関する条例」です。
その名のとおり、集団回収に出された古紙の第三者による収集・運搬を禁止する条例ですが、全国的にも珍しい条例です。
試しに検索エンジンで、「古紙 条例」と検索してみたのですが、相当風変わりな条例であることは間違いない。
ま、名古屋って変わったところだからなあ・・・。
それとも、河村市長が古紙問屋出身だから、古紙問題に関心が高いのでしょうか?
ま、どうでも良いけど。
ちなみにこの条例、今から約2年前の平成23年12月に公布された条例のようですが、私は全く知りませんでした。
名古屋市民の皆さん、ご存知でしたか~?
どうでも良い条例だから知らなくても良いですが、こんな条例もある・・・ということです。
さて、ここからが本題です。
古紙の持ち去りを禁止する条例が制定された理由は何でしょう?
古紙はお金になります。
お金になるからこそリサイクルが確立している訳で、お金になるものを横から持って行かれないように条例が制定されたわけです。
古紙のリサイクルって、お金になる=経済原理に基づいた行為なんですね。
資源の有効利用が主たる目的ではない訳です。
実は私、古紙のリサイクルが資源の有効利用または環境保護などに資するか?という点に関しては、常々疑問に思っていました。
紙の主たる原料は、木材です。
これって、限りある資源なんでしょうかね?
石油が「限りある資源」と呼ばれるのは、比較的理解しやすい。
掘り尽くしたら、終わりですから。
「無限」と言えば語弊がありますが、紙ってそれに近い資源なのかもしれません。
無限の資源である紙を、限りある石油を使ってリサイクルしているのが、今の古紙リサイクルです。
なぜそんなことをするのか?
環境のためでも何でもありません。
その方が儲かるからです。
木材から紙を生産するより、古紙から紙を生産したほうが、経済性に優れている。
ただ、省資源という観点で見れば、古紙は製紙に石炭や石油などの化石燃料を必要とするので、環境にやさしくないんですよ・・・。
ああ、木材から紙を生産するのに、化石燃料は要らないのか? ですね?
はい。基本的には不要です。
紙に使用しない木材の成分を濃縮して燃やすことができますので、このエネルギーで木材のパルプ化と薬品の回収をすべて賄えます。
木材からの製紙には、基本的に化石燃料を必要としません。
木材からの紙の生産コストが下がる、あるいは化石燃料の高騰により、紙が古紙からでなく、木材から生産されるようになる。
木材需要が高まることにより、衰退著しい林業が多少は回復し、省資源の一助にもなる。
ただし、リサイクル屋はオマンマの食い上げ・・・。
リサイクルって、奥が深いし、難しいですね。
「各種」では、何が何やらわかりませんので、もう少し詳しく申し上げますね。
当社がリサイクルを行っている代表的な資源は、「金属」です。
一口に金属と言っても、鉄、アルミニウム、銅など、多種多様な金属があります。
その中で最も力を入れているのは、「金」、「銀」「パラジウム」、「プラチナ」などの貴金属及び希少金属です。
金、銀、プラチナ・・・などと言うと、最近流行りのアクセサリー買取業者みたいですが、そんな怪しげなことを行っている訳ではありません。
当社では、電子部品の中に含まれた肉眼では見ることが出来ない微量の貴金属であったり、目に見えても「メッキ」という形で微量に含まれた貴金属を対象にリサイクルを行っています。
もちろん、ゴールドやプラチナの装飾品も取り扱いできなくはありません。
平素、はるかに微量な含有物を取り扱っている訳ですから、含有量の多いアクセサリーなどを取り扱うのは、素人同然の連中でも行っている容易いことです。
前置きというか、宣伝が長くなりました。
リサイクル事業に身を置き、それで飯を喰っている者として、各種のリサイクルに関するニュースや情報には非常に興味を持っています。
メシのタネですから、当たり前と言えば当たり前ですが。
今日は、「紙」のリサイクルに関して小ネタを書こうと思います。
紙のリサイクル事業に関しては、弊社の主たる事業ではありません。
ただ、当社は小さいながらも総合的なリサイクル事業を実施しておりますので、少量ながら古紙を取り扱っておりますし、月々わずかな売上も計上しております。
売上がある以上は、それなりに考えなくては・・・。
え~と、私どもの中心的活動地域である、愛知県名古屋市にはちょっと変わった条例があります。
その名も、「名古屋市集団回収における古紙の持去り防止に関する条例」です。
その名のとおり、集団回収に出された古紙の第三者による収集・運搬を禁止する条例ですが、全国的にも珍しい条例です。
試しに検索エンジンで、「古紙 条例」と検索してみたのですが、相当風変わりな条例であることは間違いない。
ま、名古屋って変わったところだからなあ・・・。
それとも、河村市長が古紙問屋出身だから、古紙問題に関心が高いのでしょうか?
ま、どうでも良いけど。
ちなみにこの条例、今から約2年前の平成23年12月に公布された条例のようですが、私は全く知りませんでした。
名古屋市民の皆さん、ご存知でしたか~?
どうでも良い条例だから知らなくても良いですが、こんな条例もある・・・ということです。
さて、ここからが本題です。
古紙の持ち去りを禁止する条例が制定された理由は何でしょう?
古紙はお金になります。
お金になるからこそリサイクルが確立している訳で、お金になるものを横から持って行かれないように条例が制定されたわけです。
古紙のリサイクルって、お金になる=経済原理に基づいた行為なんですね。
資源の有効利用が主たる目的ではない訳です。
実は私、古紙のリサイクルが資源の有効利用または環境保護などに資するか?という点に関しては、常々疑問に思っていました。
紙の主たる原料は、木材です。
これって、限りある資源なんでしょうかね?
石油が「限りある資源」と呼ばれるのは、比較的理解しやすい。
掘り尽くしたら、終わりですから。
「無限」と言えば語弊がありますが、紙ってそれに近い資源なのかもしれません。
無限の資源である紙を、限りある石油を使ってリサイクルしているのが、今の古紙リサイクルです。
なぜそんなことをするのか?
環境のためでも何でもありません。
その方が儲かるからです。
木材から紙を生産するより、古紙から紙を生産したほうが、経済性に優れている。
ただ、省資源という観点で見れば、古紙は製紙に石炭や石油などの化石燃料を必要とするので、環境にやさしくないんですよ・・・。
ああ、木材から紙を生産するのに、化石燃料は要らないのか? ですね?
はい。基本的には不要です。
紙に使用しない木材の成分を濃縮して燃やすことができますので、このエネルギーで木材のパルプ化と薬品の回収をすべて賄えます。
木材からの製紙には、基本的に化石燃料を必要としません。
木材からの紙の生産コストが下がる、あるいは化石燃料の高騰により、紙が古紙からでなく、木材から生産されるようになる。
木材需要が高まることにより、衰退著しい林業が多少は回復し、省資源の一助にもなる。
ただし、リサイクル屋はオマンマの食い上げ・・・。
リサイクルって、奥が深いし、難しいですね。
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