社長の独り言 2012/7/7
全国的にお天気は荒れ模様 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2012/07/07(土) 07:39
米雇用統計が低調な内容であったことから、景気の先行き不透明感が強まりNY株は続落、金属相場も大きく下落しています。
これらの数値で相場が上下するのは、恒常的に発生する相場の変動であるといえるのでしょうが、最近は下落する材料には事欠かず、少々あきらめムードが私の頭の中を覆っております。
さて、出張のためにブログ更新を2日間お休みさせて頂いていたわけですが、一昨日大阪空港から九州へ。
修理の完了した4トン車を引き取り、商品を積み込んで、昨日とりあえず大阪まで戻ってまいりました。
大阪で名古屋スタッフに車両を引き渡し、午後からは不動産管理会社へ訪問の予定があったため、乗用車に乗り換えて移動。
昼食をとりながらの打ち合わせも済まし、その後は大阪高槻市にある懇意にしている会社に基板が入荷したとの情報を聞きつけ、品質確認のため急行。
念のために書いておきますと、「基板」には金や銀、パラジウムといった貴金属が含まれているものがあります。
貴金属の含有量には基板ごとに大きな差があり、似たように見えるものでも、3倍くらいの差が出るのは日常茶飯事。
500円の価値があるように見えても、実際には200円の価値も無いというようなことが平気で起こる、怖~い世界なのです。
何しろ、目で見ても分かりませんから。
銅スクラップなら、目視できる銅の価値を頭で計算するだけで良い訳です。メッキものならヤスリで削れば見えるでしょ?
基板の場合、一部は目で見える部位もありますが、IC部品の中に入っている金なんて見えないからね~。
と言いながら、IC部品を叩き割って、中身をルーペで覗くようなこともありますが。
とにかく、経験と知識から推定するしか方法はありません。
何度か紹介したかもしれませんが、基板スクラップが目の前にあって目視していても、目に見えないのですから、電話で商談しているのと同じです。
客:「金属くずがあるんだけど、いくらで買ってくれる?」
私:「どんな色をしている金属ですか?」
客:「う~ん。茶色っぽい色かな?」
私:「それはサビの色ですか?それとも光沢を失った銅の色ですか?」
客:「ああ、塗料の色だったわ」
私:「磁石には付きますか?」
客:「磁石には付かないな」
私:「鉄ではないようですが、現物を見ないと、どんな金属か分かりませんね」
客:「で、いくらで買ってくれるの?」
私:「・・・」
金属スクラップを扱う業界で生きていたら、似たような経験をされることはあるでしょう・・・。
「そんなモン、分かる訳ないだろ!」と言いたくなるようなケースですが、基板を見ると言うのは、これと同じようなモノです。
サンプルを取って分析してみないと、本当のところは分からない。
単一商品ならサンプルの結果で考えれば良いけど、そんなケースは皆無。
様々な基板がミックスされているのが普通だから、結局は精錬された結果を見るしかない。
そういう特性のある商品ですから、商品の取引方法として、現金決済だけでなく、商品を預かって精錬結果を受けての支払いという方法もあります。
高く売りたいなら、「精錬結果を受けての支払い」のパターンですね。
適正価格そのもので取引されるわけですから、フェアなことこの上ない。ただし、精錬結果が出るまでに約3ヶ月を要すことがネックです。
現金決済なら、相当なリスクを勘案した価格で買い取ることになります。
上の電話での会話の例で、どうしても価格を決めなければならないとしたら、あなたならどうします?
私なら・・・鉄にチョイと上乗せした単価しか付けませんね。
こんなケースで言えば、「量が多い」と交渉してみても、それは「リスクが大きい」としか受け取れませんわな。
まあ、そういうことです。
今日は全国的に荒れ模様の天気のようです。
カミナリなんかも多発するようですので、金属くずを扱う我々は注意しないとね。
銅屑を抱えてウキウキしていたら、落雷・・・なんてことになったら、シャレにもなりませんから。
さ、今日もがんばりましょうぜ。
これらの数値で相場が上下するのは、恒常的に発生する相場の変動であるといえるのでしょうが、最近は下落する材料には事欠かず、少々あきらめムードが私の頭の中を覆っております。
さて、出張のためにブログ更新を2日間お休みさせて頂いていたわけですが、一昨日大阪空港から九州へ。
修理の完了した4トン車を引き取り、商品を積み込んで、昨日とりあえず大阪まで戻ってまいりました。
大阪で名古屋スタッフに車両を引き渡し、午後からは不動産管理会社へ訪問の予定があったため、乗用車に乗り換えて移動。
昼食をとりながらの打ち合わせも済まし、その後は大阪高槻市にある懇意にしている会社に基板が入荷したとの情報を聞きつけ、品質確認のため急行。
念のために書いておきますと、「基板」には金や銀、パラジウムといった貴金属が含まれているものがあります。
貴金属の含有量には基板ごとに大きな差があり、似たように見えるものでも、3倍くらいの差が出るのは日常茶飯事。
500円の価値があるように見えても、実際には200円の価値も無いというようなことが平気で起こる、怖~い世界なのです。
何しろ、目で見ても分かりませんから。
銅スクラップなら、目視できる銅の価値を頭で計算するだけで良い訳です。メッキものならヤスリで削れば見えるでしょ?
基板の場合、一部は目で見える部位もありますが、IC部品の中に入っている金なんて見えないからね~。
と言いながら、IC部品を叩き割って、中身をルーペで覗くようなこともありますが。
とにかく、経験と知識から推定するしか方法はありません。
何度か紹介したかもしれませんが、基板スクラップが目の前にあって目視していても、目に見えないのですから、電話で商談しているのと同じです。
客:「金属くずがあるんだけど、いくらで買ってくれる?」
私:「どんな色をしている金属ですか?」
客:「う~ん。茶色っぽい色かな?」
私:「それはサビの色ですか?それとも光沢を失った銅の色ですか?」
客:「ああ、塗料の色だったわ」
私:「磁石には付きますか?」
客:「磁石には付かないな」
私:「鉄ではないようですが、現物を見ないと、どんな金属か分かりませんね」
客:「で、いくらで買ってくれるの?」
私:「・・・」
金属スクラップを扱う業界で生きていたら、似たような経験をされることはあるでしょう・・・。
「そんなモン、分かる訳ないだろ!」と言いたくなるようなケースですが、基板を見ると言うのは、これと同じようなモノです。
サンプルを取って分析してみないと、本当のところは分からない。
単一商品ならサンプルの結果で考えれば良いけど、そんなケースは皆無。
様々な基板がミックスされているのが普通だから、結局は精錬された結果を見るしかない。
そういう特性のある商品ですから、商品の取引方法として、現金決済だけでなく、商品を預かって精錬結果を受けての支払いという方法もあります。
高く売りたいなら、「精錬結果を受けての支払い」のパターンですね。
適正価格そのもので取引されるわけですから、フェアなことこの上ない。ただし、精錬結果が出るまでに約3ヶ月を要すことがネックです。
現金決済なら、相当なリスクを勘案した価格で買い取ることになります。
上の電話での会話の例で、どうしても価格を決めなければならないとしたら、あなたならどうします?
私なら・・・鉄にチョイと上乗せした単価しか付けませんね。
こんなケースで言えば、「量が多い」と交渉してみても、それは「リスクが大きい」としか受け取れませんわな。
まあ、そういうことです。
今日は全国的に荒れ模様の天気のようです。
カミナリなんかも多発するようですので、金属くずを扱う我々は注意しないとね。
銅屑を抱えてウキウキしていたら、落雷・・・なんてことになったら、シャレにもなりませんから。
さ、今日もがんばりましょうぜ。
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